ここ2ヶ月あまりオットが優しくて、プラス思考で、なんでも許してくれて、認めてくれていた。とてもいごこちがよくて、私もがんばれた。このまま仲良く生活できるのかなあと、信じ始めたところだった。
オットも「これで良かったと思い出したところだった。」とか、言葉の端に幸せが覗いていた。
オットの簿記の試験が終わって、彼の気持ちも張りつめていた物が緩んだところだったのだろう。
この幸せな日々はあっという間に終わってしまった。
オットは仕事も忙しくて、心身共に疲れていたのだろう。
「今日もたぶん遅くなるから。」と言ってオットは仕事に行った。
前の日、サクが高熱を出して、看病したり、仕事の為にサクが看れなくなるので、三原まで高速でサクを送っていったり、私も風邪気味で疲れていた。
夕方、ソウを迎えに行って、ソウがすぐにご飯が食べたいというので、ソウだけ外食させようと思った。私は食欲もなかったので、トンカツ屋さんでソウにお子様定食を食べさせて、帰宅した。
電気がついていて、忘れて出かけた携帯に着信とメッセージがあった。
「連絡して。」オットの怒った声だった。
「ごめんね、携帯忘れて出てた。」迎えに出るときは、すぐに帰ろうと思っていたから。
「ちゃんと携帯持っておいて。」怒っている。
「今日も遅いと思って、とりあえずソウだけ食べさせようと思って、帰ってからご飯作ろうと思っていたの。ごめんね。」
「今日は疲れてどうしようもないから早く帰ることにしたんよ。もうお好み焼き食べに出たから。」怒って電話は切れた。
帰って来たオットはまだ怒っている。
「本当にごめんね。私もまだ食べてはないんだけど、食欲なくて。」どう謝っても彼の怒りは修まらない。
ソウに「一緒にお好み焼きが食べたかったよねえ。」と話しかけている。私の方は目もくれない。
久しぶりのことで、私は動揺している。
ソウに歯磨きをしてくれている。横で私も歯磨きしながら、ソウの髪の毛をとかしていた。
しゃがんでソウの歯を磨いているオットの髪の毛のすきすぎたところがハネていたのでブラシでなにげなく梳かしながら「ここはすきすぎてハネるね。」と言うと、オットはブラシを払いのけて、さらに怒りをあらわにする。
どうしたの?と思い、頬に振れると、また払いのけて「やめて!」と眉間にシワをよせる。
近寄るな、触るなという空気が私を刺す。
今まで世界で一番の身方だった人が、私を崖から突き落とすような恐怖。
胸がキューっとして、体が硬直して、自分を維持するために心のスイッチをオフにする。
しばらくはなにも手に付かなくなる。
自分の中で整理する。
彼は早く帰って、家でご飯が食べたかった。
家の中がぐちゃぐちゃで、ご飯はなく、妻にも連絡が取れなかった。
妻は謝るけれどむかつく。
触られたくない。妻の存在が腹立たしい。
とオットの行動から、彼の心の中を読みとる。
私の被害妄想?
子どもを寝かしつけた彼に、すごい勇気を出して問いかけてみる。
「どうしてそんなに怒っているの?」
「髪の毛がタオルに付いたくらいでゴチャゴチャ言うな!」彼の尖った口調にびっくりする。
「私、そんなこといつ言った?」
「さっき洗面所で。」
「私、髪の毛すきすぎたところがあって、ハネるねって言っただけだよ。誤解だよ。」
それから彼は眠ったけど、私は眠れなくなる。
心がぶるぶる震える。不安になる。
ちっぽけなこんな出来事で、どうしてここまで怖くなるのか自分でも分からない。
何年もお前と結婚したくなかった、だから結婚したくなかった。と言われ続けて、彼だけじゃなくて、自分自身でも自分を否定するような卑屈なクセがついてしまっていた。
もう終わったことなんだから、今はそうじゃないんだから、自分を大事にしようって決めたのに。
一回思考回路をオフにしたので、再起動させるのに少々時間がかかる。
私はただ私として生まれてきただけで、生きている価値がある。
私は愛されている。
だいじょうぶ、だいじょうぶ。
人間は一息ごとに生まれ変わる、今の自分は一分前の自分じゃない。
過去を振り返らず、明日を危ぶまず、今を精一杯生きる。
今、かわいい子どもが2人いる。
楽しい友達もいる。
母が生きている。
優しい兄がいる。
仕事ができるくらい健康だし、ご飯を食べるお金はあるし、寝る布団もある。
苦難は克服するためにあるんだ。
この心はいつか必ず晴れる。
明けない夜はないように。
なりたい自分は人を嫌な気持ちにさせない人。人を幸せにできる人。自分が辛くても、人に優しくできる人。
他人にはできるのに、どうしてオットにはできなかったんだろう。
彼は疲れていた。
自分が疲れていても、彼を許して、もっと優しくできる人になりたい。
だけど、弱い私が、自分自身が可哀想だといって涙をポロポロ流す。
もう今日はこの涙に弱い自分を洗い流してもらおう。
明日からは笑顔の私に戻る。
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しばらく泣いたらスッキリしたので、自分の心を考察する。
オットは常に愛しくれるものと思っていたら、ほんとうに些細なことで壊れてしまうことにショックを受けた。→些細なことで壊れるけど、些細なことで修復できるかも。
また以前のように冷たい、孤独な生活になるのではないかという不安が先行してしまった。→彼も以前の彼ではなくて、前のようには長引かない。
結婚したくなかったとさんざん言われてきたけど、結婚して子どもが生まれてきたから良かったと言ったこともある。
何か言うとまた嫌みや、トゲのある言葉が返ってきそうでこわい。→何を言われても笑顔でいればそのうち言わなくなる。
また振り出しか?→ここしばらく仲良くできたのだから、またできる。
相手の心は鏡、私の心の鏡。相手を責めることは、自分を責めること。
自分を責めない。自分を磨く(まあるく、まあるく)
諸行無常とは全てのことは常にあらずということ。
良いことは常ではない。しかし、悪いことも常ではない。
だいたい傷つきやすいというのは自我が強いからだ。
我とは勘違いだと釈迦は言っていた。
こうして自己カウンセリングしてみると、ちっぽけな出来事が、ちっぽけな出来事で終わるもんだ。
ちょっと恥ずかしくなったのでコメントを受け付けていません。
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